「デザインシミュレーター」ってどんな活用方法があるの?
「デザインシミュレーター」というサービスをご存知でしょうか?
デザインシミュレーターと聞いて、どのようなサービスかイメージが沸きにくい方でも、Tシャツをデザインする際に仕上がりイメージを確認できるサービスと聞くと、多くの方がイメージできるのではないでしょうか。
学園祭などでクラスの団結力を高めてくれるクラスTシャツ、アーティストのライブ会場で販売されるライブグッズや、来場記念などで貰える企業名や施設名が刻印されたノベルティグッズ、
カーテン、名刺、包装資材など、様々な場面で印刷された商品を目にする機会があります。
近年では、ECサイトの普及や印刷加工のデジタル化に伴い、オリジナル印刷されたグッズをインターネット上で販売、また印刷加工を受託される企業では、
デザインシミュレーターを導入するケースが増加傾向にあります。
ここでは、デザインシミュレーターをなぜ導入するのか、導入することによりどのようなメリットがあるのか、デザインシミュレーターの活用事例を含めてご紹介していきます。

目次
1.デザインシミュレーターとは?
デザインシミュレーターはillustratorなどの専用のデザインツール不要、オンライン上で簡単にデザインが作成でき、
Tシャツやマグカップなどのオリジナルグッズへ印刷した仕上がりイメージを視覚的に表示できるシミュレーションシステムです。
ユーザーが注文前に仕上がりイメージを確認できるため、仕上がり確認などのコミュニケーションを大幅に削減することができます。
また、印刷前に仕上がりイメージを確認できるため、印刷後に「イメージと異なっていた」といったケースも防ぐことができます。
一般的なデザインシミュレーターではテキストの入力、フォントの変更、写真・イラストのデータのアップロードができ、 自由にレイアウトの変更が可能です。
シミュレーターによっては、スタンプ機能やテンプレート機能などを搭載していたり、
テンプレートのデザインから好きなデザイン選択して簡単にデザインが作成できる機能を有しているものもあります。
イメージが確認できるだけではなく、入稿されたデザインデータをダウンロードしてそのまま印刷データとしてプリンタに流して印刷を行うことも可能です。
2.デザインシミュレーターで取り扱い可能な商品は?
デザインシミュレーターで取り扱い可能な商品の一例を紹介します。
生地関連 | 紙関連 | その他素材 |
---|---|---|
Tシャツ等のアパレル類 | 名刺 | マグカップ・ボトル |
バッグ・ポーチ | シール・ステッカー | ボールペン等の文具類 |
マスク | ポスター・パンフレット・パッケージ | スマホケース |
カーテン・のぼり | うちわ | 缶バッジ |
上記以外にも印刷ができる商品であれば、どんな商品でもデザインシミュレーターを活用できます。
オリジナルデザインのグッズ・販促品を製作する上では、ユーザーと製作会社間でのデザインデータの受け渡しが必須となります。
既に印刷が施されている完成品を購入する場合は、それほどユーザーとのコミュケーション必要ではありませんが、印刷品となると必ずコミュニケーションが必要となります。このコミュケーションの際に、デザインシミュレーターが力を発揮します。
次項では、その力を発揮するシーンや、導入するメリットをご紹介していきます。
3.デザインシミュレーターを利用・導入するメリット
デザインシミュレーターを導入することで、ユーザーと製作側でどんなメリットがあるのでしょうか。
それぞれの視点からご紹介します。
※利用されているデザインシミュレーターによっては、一部利用できない機能がある場合があります。
3-1.ユーザーにとってのメリット
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専用のデザインツール無しで、デザインが作成できる。
Illustratorなどの専用のデザインツールを利用しなくても、ブラウザ上でデザインが作成できます。
どこでもスマホからでも気軽にデザインを作成できます。 -
テキスト・スタンプ機能の組み合わせで、簡単にオリジナルデザインが作成できる。
初めてデザインを作るとなると1からデザインするのは難しい。そんな方でも豊富なスタンプや、フォントからお気に入りを選択して、 おしゃれなデザインが簡単に作成できます。 -
お手持ちのデザインデータや写真をアップロードすることも可能。
ご自身でお持ちのデータをアップロードすることもできるので、ロゴデータをアップして、スタンプやテキストと組み合わせてデザインを作成するということも可能です。 -
何度もお店との修正のやり取りを行わなくても大丈夫!
製作会社にデザインを送り、「仕上がりのイメージが自分の思っていたイメージと違った!もう一回修正してほしい。」という場面があるかと思います。 しかも1回までしか修正できないや、修正は不可となっている製作会社も多いです。
デザインの配置など、アイテムに対してのデザインの調整を仕上がりイメージを見て配置できるから好きな場所に自分で配置できます。 -
安心して依頼できる。
実際の仕上がりイメージをビジュアルで、更にリアルタイムで確認できるから、安心して依頼することができます。
3-2.製作会社にとってのメリット
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コミュニケーションコストを大幅に削減できる。
デザインシミュレーターを導入することで、下記のような業務フローの改善が見込まれます。
データ入稿から校了までに従来の方法だと、ユーザーと製作会社でお互いの伝え漏れなどにより、何度も校正と修正のやり取りが発生してしまうケースがありますが、 デザインシミュレーターはユーザーの任意の位置を自分で配置が可能なため、今まで何度も修正のやり取りを行っていた部分を丸ごとカットできます。そこに費やしていた人件費を大幅に削減することが見込めます。 -
そのまま印刷用データとして利用でき、入稿データを印刷用のデータへの変換が不要。
デザインシュミレーターで作成されたデータは、ベクター化されており、そのまま印刷工程で使用できるデータとして保存されるシミュレーターもあります。 デザイン毎に必要だった印刷用データへの変更コストを削減できます。 -
24時間いつでも入稿データの受付が可能!業務フローの効率化が図れる。
営業時間外に入稿されたデータは翌営業日以降に確認・連絡となるため、印刷工程へのタイムロスが発生してしまいます。
しかしデザインシミュレーターならそのまま印刷用データとして利用可能な為、印刷工程までスムーズに、納期短縮も見込めます。
3-3.【おまけ】こんな活用方法や機能などもあります
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仕上がりイメージの画像をECサイトの商品画像として利用
デザインシミュレーターをユーザーに使用してもらうだけではなく、自社用としてご利用しているケースもあります。 自社にてデザインを施した商品を販売している場合、シミュレーターでデザインデータをアップし、 仕上がりイメージ画像を商品画像として利用することができます。 商品の撮影、編集、カラーバリエーションの作成等々、画像作成にかかる手間をボタン一つで商品画像の生成が可能だったりします。 -
1色印刷などの印刷種類によって自動的にデザインの色を置換
シルク印刷などの1色印刷の場合、入稿されたデザインが複数の色を設定していた場合、再度デザインの修正が必要となりますが、 1色印刷用のデータとして利用する場合、デザインが自動的に1色に色置換される機能があります。 -
カットラインを自動生成
直接商品に印刷するのではなく、デザインを転写シートにプリントして貼り付ける印刷方法では、シートのカッティングの都合上、 デザイン周辺に縁を付ける必要がある場合があります。そのカットラインを仕上がりイメージで確認ができる、カットラインの自動生成機能を 持ったシミュレーターもあります。 -
アクリルキーホルダーなどのダイカット製品を3Dで自動生成・イメージ表示
デザインの形状によってアイテムを型抜きして作成される、アクリルキーホルダーなどのダイカット製品を 3DCGにて自動生成し、仕上がりイメージを表示する機能があります。 -
仕上がりイメージを3Dで表示。データを共有して、サンプル製作前にデジタル校正として利用も
通常のデザインシミュレーターの仕上がりイメージは、2Dの平面で表現されることが一般的ですが、3Dで仕上がりイメージを確認できるシミュレーターもあります。 3Dで仕上がりイメージ確認出来ることにより、360°イメージを確認でき、より実物に近い仕上がりイメージとなります。
アイテムの裏なども確認でき、アイテムの全体的なイメージを捉えることができますので、ユーザーの購入意欲も向上します。
また、その3Dのデータを共有することで、実サンプルを製作する前にデジタル校正として利用も可能です。
ここまでデザインシミュレーターの魅力についてお伝えしてきました。
ユーザーと製作会社の双方にメリットがあるため、できればどの販売会社様・製作会社様も導入したいシステムではあるかと思います。
しかしながらデザインシミュレーターを導入するには、費用が発生します。
1からデザインシミュレーターを開発するとなると、何百万~何千万円といった高額になる場合があります。
その為、導入を見送りされる、製作会社様も多いのが実情です。
当社、MogaDigiでもデザインシミュレーターの導入・開発をお受けしております。
機能のご要望などをお伺いし、データベース・ECのカートとの連携に対応したシミュレーターの対応可能な「3D painter」をご準備しております。
4.まとめ
デザインシミュレーターは、今や印刷加工をされている製造会社様、オリジナルグッズ販売をされている販売会社様にとって必須のツールになってきました。
オリジナルグッズを製作したい、印刷をお願いしたいと思ってこの記事を見ていただいている方は、依頼するサイトを選ぶポイントとして、
サイトにデザインシミュレーターが搭載されているかどうか、というのも一つのポイントとして選択するのも良いでしょう。
「想像していたものと全然イメージが違った」など、折角のオリジナルグッズに後悔が生まれないように、デザインシミュレーターを活用しましょう。
また、オリジナルグッズを販売している、もしくはこれから始める事業者様は、ぜひデザインシミュレーターの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
導入することで、サイトのユーザビリティの向上や、業務コスト削減に貢献することでしょう。
MogaDigiでは、デザインシミュレーターをはじめとするCG、Web、システム技術を融合した次世代のWebプレゼンテーションツールの開発・導入を行っております。 気になった方はお気軽にお問い合わせください。